豊田市野見町の皮膚科、のみ皮膚科クリニック

脂漏性角化症

中年以降の顔、頭部、体幹などによく見られる良性腫瘍です。
高齢者に多く、80歳以上ではほぼ全員にみられます。20代でも見られます。
別名、老人性疣贅という病名が示すように、いわゆる「老化」により生じ、老人性色素斑(しみ) から隆起してくることが多いです。
ダーモスコピー(偏光レンズと光を用いて拡大して細部を観察する装置) が診断に有効です。
当院でも多くの患者さまに使用して診断の手掛かりにしています。悪性か心配な「ホクロ」のようなものがある場合は、おおむねその場で診断できます。
治療は必ずしも必要ではありませんが、自然消退はせず、加齢とともに増加します。
内服や外用剤ではなくならないため、必要に応じて液体窒素による凍結療法で治療することも多いです。