2021/06/14
第120回皮膚科学会総会に参加してきました。
今回は、参加にあたり直前に休診のお知らせになってしまい、みなさまにはご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。
知識の整理や、新しい治療などとても勉強になりました。
中でも強く印象に残ったこととして、AI(人工知能)による画像診断についてです。現在、CTなどの画像解析や内視鏡にAI診断時補助が急速に入ってきているようです。
また4K、8Kカメラの登場により画像が鮮明になり、皮膚科領域での診断の補助にも今後使用可能になるのではとのことでした。日常診療の代替として今すぐにとってかわるのは難しいとは思いますが、まずは離島などの医療過疎の地域から始まりその後、皮膚病変の遠隔診断が可能になる日もそう遠くはないのではと思いました。
また新型コロナウイルス関連の講演も拝聴いたしました。沖縄県立中部病院感染症内科の高山義浩先生は講演の中で、沖縄県の新型コロナウイルスの流行の理由として、人口密度の高さ、移動人口の多さ、若者人口の多さ、単身世帯の多さ、世代間交流の活発さ、締め切った生活環境(夏季)を挙げていました。ワクチンを打ったからすぐに元の生活に戻るわけではありません。自分がかかる、自分が人に移してしまう可能性があることを念頭において、今しばらく現在の生活様式を継続してこの厄介なウイルスと対峙していきたいと思いました。